ガジェット好きの建築設計事務所所員のつぶやき

ここでは日々の思ったことを深堀りします。

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NHK 日曜美術館 内藤廣回の感想

今日は最近、NHK内藤廣さんの特集があったので、その内容の感想回です。

 

 

先週の日曜日、NHK日曜美術館で建築家の内藤廣さんが出演する番組の再放送がありました。

それは、島根県の美術館で展覧会があった際に組まれた特集で、最近のプロジェクトの話、竣工したプロジェクトの話などの内容でした。

建築家の特集がテレビで放送されることは珍しく、そういうの結構見てしまいますね。

 


建物を建てる時、その土地の力というものがあると言われます。

僕は若輩者なので、まだまだ感じ取れません。

個人的な考えとして、こういう感覚は建物が竣工して、何十年か経った後で、感じられることかなと割り切っているので、設計するときはその時に考えられる限りのことを尽くすしかないと思っています。

建築家たちは「土地に調和させる」ことや、「場所の力を重要視する」という言葉を良く使いますが、番組の構成として、それをナレーターが言っていたところに共感が持てました。

こういった言葉を使う際に、設計者が語るようなことではないと判断があったのでしょうか。とても良いと思います。

 

番組の中にSANNAの妹島さんも出演されていました。

彼らが作品の評価のし合いをしているところを見ていてふと思ったのですが、彼ら彼女らの設計する建物で四角い建物って少ないように思います。

僕たちは初めからグリッドに乗っけて形を四角く作ってしまいます。

それは主に経済性を優先しているからですが、土地に調和させることを一番に考えるならば四角い建物が一番土地の調和から遠いかもしれないなと気づき、笑ってしまいました。

無理に奇を狙って曲線にする必要は無いのですが、直角以外の選択肢を積極的に考えていく方針はあながち間違っていないのかなと気づいたりしました。

まだまだ若輩者は頑張らないといけませんね。

 

今日はこの辺で。