ガジェット好きの建築設計事務所所員のつぶやき

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保育園設計の際のチェックポイント

保育園を設計する際の重要事項をまとめてみました。

今回は保育園を設計する際の注意事項や、認定こども園に関する要点をまとめてみたいと思います。現在、保育園の移転計画を進める中で、考えていることを箇条書きにするだけのものになりますが、お付き合いください。

保育室に関する指針

まずは保育室に関する指針についてです。保育室の面積は、年齢に応じて異なります。具体的には、幼児一人当たりのスペースが確保される必要があります。1歳児から4歳児までの各年齢層ごとに必要なスペースが異なるため、適切な配置と広さが求められます。

園庭の計画

次に、園庭についての計画です。園庭の広さは、2歳児以上の園児の人数に応じて決定されます。最低基準として、一人当たり3.3平米が必要とされています。また、屋内遊戯施設に関しても同様に、一人当たり1.98平米のスペースが必要とされます。

建物の仕様に関する規定

建物の使用に関する規定も重要です。建築基準法児童福祉施設の整備及び運営に関する基準を満たすための建物の耐火性能についての指針があります。特に、保育室が2階にある場合は、耐火建築物の基準を満たす必要があります。また、消防設備の設置基準として屋内消火設備の緩和を利用する際の消防の内装制限や排煙設備の防煙区画、防火上主要な間仕切りの設置も考えていかなければなりません。

その他の考慮事項

他にも、職員室の配置や駐車場の確保、感染症対策や病児保育に関する施設の用意など、さまざまな検討事項があります。特に、保護者の送り迎えに関する配慮や、靴箱の配置など、細かな点にも留意する必要があります。

保育室のスペース配分

保育室のスペース配分は、年齢別の子どもたちのニーズに合わせて考える必要があります。例えば、1歳児や2歳児は移動や遊びが活発なため、広めのスペースが必要です。そのため、保育室の設計では、各年齢層に応じた適切な広さを確保することが大切です。

園庭の設計と安全性

園庭は、子どもたちが安全に遊べるように計画される必要があります。適切な広さや遊具の配置、フェンスの設置などが考慮されます。また、地盤の平坦化や転倒防止のための工夫も重要です。安全基準を満たした上で、子どもたちが自由に遊べる環境を整えることが求められます。

建物の安全性と規制

建物の安全性は、消防法や建築基準法などの規制によって定められています。特に、保育室が2階にある場合は、火災や災害時の避難や対応を考慮した構造が求められます。また、屋内消火設備や緊急時の対応策も重要です。これらの規制に準拠することで、子どもたちや職員の安全を確保することができます。

職員室や施設の配置

職員室や施設の配置も重要です。職員室は、園児の安全や監視のために園庭や出入り口を見渡せる位置に配置されることが一般的です。また、病児保育や感染症対策のための部屋や設備も適切に配置される必要があります。

総括

保育園の設計においては、子どもたちの安全と健やかな成長を最優先に考えることが重要です。適切なスペース配分や安全基準の遵守、施設の適切な配置など、様々な要素が総合的に考慮される必要があります。保護者や地域の期待に応え、充実した保育環境を提供するために、慎重な設計と計画が求められます。